信州味噌の豆知識
国産味噌が少ないのはナゼ?
現在日本に流通しているお味噌の実に90%は外国産大豆を使用しています。中国、アメリカ、カナダ産などです。国産大豆の生産量は増えてきているそうですが、だからといって国産味噌が増える訳では無いようです。
国産原料で天然醸造は10%以下、しかも木桶で熟成させたお味噌となると、もう2%以下だそうです。
量販店で売られているお味噌のほとんどは外国産大豆で作られていると言ってもいいでしょう。
「速醸法」(暖かい部屋で熟成を早める)で2ヶ月くらいで製品化してしまうのも現在では、当たり前になっています。
ただ外国産大豆には「遺伝子組み換え」大豆が混入しています。というのは、アメリカを例に取ると大豆生産の75%は遺伝子組み換えです。
しかも。。。
日本国内に入る際に5%以下は表示義務がありません。4%入っていても「遺伝子組み換え大豆は使用していません」と表示できるのです・・・・。
ちなみにEUでは1%以上だと表示義務があります。
「遺伝子組み換え」が私達に影響があるかが、わからない段階で、知らずに食べているというのは、ちょっと気持ち悪いですよね。
国産原料を使うと、外国産に比べて原材料価格は高くなりますし、天然醸造だと時間も手間も掛かります。
とても大手メーカーさんは出来ません。
ただ、早くできて、安価で流通する事は消費者に
とっては、ありがたい事です。
でも味は・・・?。
国産原料、天然醸造のお味噌には、スーパーのお味噌には無い、味の深みや、コク、香り、旨みがあります。
時間を掛けて作る分、味が深くなります。
味噌蔵さんを取り巻く状況はとても厳しくなっています。
原材料価格の高騰・・・。
味噌を作る職人さんが減っている事もあります。
木桶にいたっては、木桶自体を作る職人さんも少数になっています。
何十年か後には、もう味わえないかもしれません。
- 2015.12.02
- 15:09
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